薬科部だより
薬科部7月研究会「心房細動の塞栓症予防」のご案内
2012.07.07
心房細動の塞栓症予防
―新規抗凝固薬の評価と展望―
日 時 7月7日(土)午後4時~6時
会 場 兵庫県農業会館11階111号室(JR・阪神元町駅南へ徒歩7分)
講 師 関西学院大学 人間福祉学部・保健館 教授 佐藤 洋 先生
参加費 無 料
非弁膜症性心房細動に対する抗血栓療法は、直接トロンビン阻害薬ダビガトラン、Xa阻害薬リバーロキサバンの登場によって大きな転機を迎えている。過去20年を振り返ると、ほとんど予防対策が実施されなかった時代から、主に抗血小板薬が使用された時期を経て、古典的とも言える抗凝固薬ワルファリンの有効性が再認識されたところであり、数年ごとに塞栓症予防ガイドラインが改定されている現況に注目するべきである。背景には、高齢化による心房細動合併率、脳塞栓症の増加、さらに生命予後不良かつ寝たきりの要因であることなど重症度が高く社会的インパクトが大きいことが挙げられる。ワルファリン以後50年ぶりの新薬登場は、塞栓症予防における根源的ジレンマ―抗凝固作用と出血性副作用―を変革しうるとの大きな期待がもたれている。ここでは、新しい抗凝固薬の効果や使い分け、注意点などを既存の治療法と比較しながら考察したい。(佐藤 記)
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