薬科部だより
薬科部2月研究会「なぜ、骨粗鬆症の予防と治療にビタミンDが重要といえるのか?」のご案内
2013.02.02
なぜ、骨粗鬆症の予防と治療にビタミンDが重要といえるのか?
~ 新たな知見と考え方 ~
日 時 2月2日(土)午後3時45分~6時
※3時45分から4時まで共催会社による製品紹介
会 場 兵庫県私学会館4階大ホール (JR・阪神元町駅より北へ徒歩3分)
講 師 神戸薬科大学 衛生化学研究室 教授 岡野 登志夫 先生
参加費 無 料
共 催 大正富山医薬品株式会社
骨粗鬆症は、加齢、遺伝、栄養、ライフスタイルなど様々な要因によって起こり、その予防策は多岐にわたる。骨粗鬆症の予防・治療の最終目標は骨折リスクの低減であり、そのためには骨強度維持と転倒抑制が鍵となる。栄養面では、特にビタミンD栄養の充足が重要であり、魚やきのこ類などの摂取が推奨される。また、皮膚を僅かな時間でも日照に晒すことによりビタミンDが産生される。ビタミンD不足・充足の判定には血中25-ヒドロキシビタミンD濃度が有効な指標となり、その正確なカットオフ値が求められている。
活性型ビタミンD製剤は骨折予防効果に優れ、カルシウム栄養の改善効果も併せ持つ薬剤であるが、ビスフォスフォネート製剤と比べて骨密度増加作用が弱いことが問題視されてきた。しかし最近、低骨密度と骨脆弱性は必ずしも一致しないこと、また骨の性状や微細構造などいわゆる骨質も骨強度に影響を及ぼすことが明らかとなった。このような背景から、骨密度・骨質改善効果に優れたビタミンD製剤が市場に登場してきた。
本講演では、我々の研究成果もまじえて最近の骨粗鬆症予防・治療におけるビタミンDの役割を紹介する。(岡野 記)
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