薬科部だより
薬科部第19回漢方研究会「漢方診療の実際~四診を駆使する~」のご案内
2014.11.15
漢方診療の実際~四診を駆使する~
日 時 2014年11月15日(土)午後4時~6時
会 場 兵庫県保険医協会6階会議室
〒650-0024 神戸市中央区海岸通1-2-31神戸フコク生命海岸通ビル6階
(JR・阪神「元町駅」から南へ徒歩約7分、兵庫県農業会館の西向い)
講 師 堺市・三谷ファミリークリニック院長
奈良県立医科大学特任教授 三谷 和男 先生
参加費 500円(協会会員は無料)
西洋医学の四診が「視・聴・問・触」であるのに対し、漢方医学では「望・聞・問・切」となる。「望」は人の跂立遠視の象形であり、「古ク霊気ヲ望ンデソノ妖祥ヲミル」、つまり「形あるもの」だけではなく「形のない」ものまで「みようとする」というのが本来の義とされる(白川静・字統)。つまり、あくまでも「全体を大づかみする」発想で行う必要がある。患者が診察室に入った時から診療は始まる、と教えられたが、漢方診療でもこの原則は同じであり、その上で「大づかみ」ができるかがカギとなる。聴診器を創作したランネック(1781-1826)の「医学はすべて観察からはじまる」という言葉からも望診の重要性がわかる。その望診の中核が舌診である。舌診は、神・色・形・態に分けて観察するが、患者の全身状態を総合的にまとめ、疾病の予後、軽重を推察する上で意義がある。黄帝内経・霊枢に「神ヲ得ルモノハ昌ヘ、神ヲ失フ者ハ亡ブ」とあるように、神気を把握することは最も重要である。
※薬科部12月研究会は12月6日(土)16時~「緩和薬の使い方(仮)」(講師;松山賢治先生、於;協会会議室)をテーマに開催予定です。終了後18時30分~「薬科部忘年会」も開催しますので、あわせてご予定下さい。
※お申し込み・お問い合わせは事務局 楠・山田までTEL078-393-1803 E-mail: yamada-t@doc-net.or.jp