薬科部だより
薬科部6月研究会「新しい酸分泌抑制薬 P-CAB~その原理・効果と臨床的意義~」のご案内
2015.06.27
新しい酸分泌抑制薬 P-CAB~その原理・効果と臨床的意義~
日 時 6月27日(土)午後4時~6時
会 場 兵庫県保険医協会 第1・2会議室(JR・阪神「元町駅」南へ徒歩7分)
神戸市中央区海岸通1-2-31神戸フコク生命海岸通ビル5階
講 師 兵庫医科大学 内科学消化管科 講師 富田 寿彦 先生
参加費 無 料
共 催 武田薬品工業株式会社
上部消化管疾患の診療の歴史は、酸を中和するという考え方から始まった。
その後、酸分泌機構そのものを解明する研究が進み、H2ブロッカーやPPIなどの根本的に酸を抑えるという治療法が確立されるようになった。
上部消化管疾患の研究で最も大きな出来事はピロリ菌の存在であり、胃潰瘍及び十二指腸潰瘍においてはピロリ菌を除菌することで再発率が大幅に減少するといった福音をもたらす結果となった。
近年では、衛生環境の改善とともにピロリ菌感染率は低下しており、一方でGERDをはじめとする酸関連疾患が増加している。
PPIが1990年頃はあまり使用されることはなかったが、現在では第一選択薬となっており、より効果の強い酸分泌抑制薬が使用されるようになってきたが、反面PPIにもいくつかの課題が存在することがわかってきた。
そこで今回登場したP-CABというこれまでのPPIとは作用機序の異なる酸分泌抑制薬に注目が集まっている。今回はそのP-CABについてお話する。【富田 記】
※お申し込み・お問い合わせは事務局 楠・山田までTEL078-393-1803 E-mail: yamada-t@doc-net.or.jp