薬科部だより
薬科部1月研究会「外来での薬剤耐性菌と抗菌薬適正使用」のご案内
2018.01.13
外来での薬剤耐性菌と抗菌薬適正使用
日 時 2018年1月13日(土)16時~18時
会 場 兵庫県保険医協会6階会議室 (JR・阪神「元町駅」南へ徒歩7分)
〒650-0024 神戸市中央区海岸通1-2-31神戸フコク生命海岸通ビル6F
講 師 大阪市旭区・中浜医院院長 中浜 力 先生
参加費 1,000円(協会会員は無料)
外来耐性菌問題の主対策が抗菌薬の適正投与であることは論を待たないが、現在では一部の耐性菌では分離率低下が認められるものの全体的には満足できる状態ではなく、むしろ新たな耐性菌の対応に追われている現状である。ところで「薬剤感受性サーベイランス研究会(※中浜先生が平成13年~29年理事長を務めたNPO法人)」で最近10年間の耐性菌動向を検証したところ、すべての耐性菌種で開業医株と病院外来株の間で、耐性率やその経年的変化に大きな差がなかったことは、特筆すべき結果であった。
臨床医への適正使用への意識調査では、以前よりも遵守する意識は高くなっているが、なお不十分であり、今後も開業医、勤務医共に啓蒙活動を進める必要がある。患者側の盲目的な抗菌薬信奉は現在も非常に強く、国民への啓蒙教育は最優先課題と考える。臨床医の長年の処方習慣の変更は難しいとはいえ、かなりの臨床医は抗菌薬適正使用への処方変更の重要性を理解しており、今後、AMRアクションプランが実施された場合には早期からの改善効果が期待される。【中浜力 記】
※お申し込み・お問い合わせは事務局 楠・山田まで TEL078-393-1840、E-mail: yamada-t@doc-net.or.jp