税経部だより
新規開業医研究会 感想文「医院経営の幅広い知識を」
2012.05.05
新規開業医研究会
保険医協会では新規開業および開業を予定されている先生方を対象にした研究会を開催しています。保険請求のしくみから、審査・減点、新規指導対策、税務・職員の雇用管理といった経営の問題など、短時間でポイントを押さえて学習できます。質疑の時間もございますので、お気軽にご参加ください。今回は4月に行った新規開業医研究会の感想文を紹介します。
4月15日、協会会議室で新規開業医研究会を開催。8人が参加し、保険請求や雇用、税金など新規開業に必要なポイントを学んだ。参加者の感想文を紹介する。
本年4月より神戸市長田区で継承開業をすることとなり、この度新規開業医研究会に参加させて頂きました。
勤務医時代は外来診療・検査・入院患者さんの管理・当直業務など、診療に関する業務を日々こなすのに精いっぱいで、保険請求や税金の事などは事務の方が対応してくださることもあり、正直深く考えた事はなく、他人事の様に感じていました。
しかし、いざ開業してみると、患者さんとの距離が縮まり今まで以上に深くかかわるようになった分、検査・処方一つをするにしてもコスト面を含め今まで以上に細やかな配慮が必要であることを実感しました。
また、レセプトの請求から返戻に対するコメント作成をするにも、保険病名、点数、薬剤投与日数、管理料の種類などあらゆる知識が必要であり、すべての事を一から十まで自分でしなくてはならず、いかに今まで多くの人に助けられ診療のみに集中させてもらっていたかを痛感しました。
今回参加させて頂いた研究会では、講師の先生方に保険請求の要点から雇用、税金など経営に関するアドバイスを非常にわかり易く教えて頂き、大変勉強になりました。今後は医師としてのみならず、経営者としても自覚と責任をもって診療にあたろうと、身が引き締まる思いでした。
期待と不安でいっぱいですが、まずはこの一年間で一通りの経験をし、より地域医療に貢献できるよう勉強していきたいと思います。
保険医協会の皆様、先生方、今後ともご指導の程よろしくお願い致します。
【長田区 参加者】