税経部だより
医経研12月例会「一人医療法人運営の留意点」感想文
2014.02.05
協会は12月21日、協会会議室で坂本麻生税理士を講師に招き「一人医療法人運営の留意点」をテーマに医院経営研究会を開催。16人が参加した。参加者の感想文を掲載する。
診療のモチベーションアップ
開業8年目、一人医療法人設立2年目の私の元に10月某日、外資系保険会社のコンサルタントが訪れました。豊かなライフプランを築くためとの触れ込みで、法人から個人への有利な資産の移転方法を2点ほど提案されましたが、何となく気乗りせずにお断りしました。法人税制の理解が不十分なためと思い、気持ちをすっきりさせるために、今回の研究会に参加させていただきました。
講師の坂本先生には医療法人の概説および留意点などに続いて、税務上の注意点を懇切ていねいにご教示していただきました。
特に役員報酬の決め方は極端に言えば、業務拡大を図るために法人に利益を残すか、個人の収入を優先するかという二つのタイプがあるため、自分の立ち位置を考える指針になりました。
また退職給与の支給原資に生命保険を活用することを勧められました。
さらに設備投資減税で「税額控除」が有用であり、使う意思をしっかり表示することの重要性を強調されました。
最後に、相続税対策として「教育資金贈与」制度を活用するようにとのお話でした。皆さん、今からしっかり対策しましょう。
坂本先生のお話をうかがって、もやもやした気分も晴れ、医療法人運営に一本筋が通った気分になり、診療に対するモチベーションもあがりました。本日うかがえなかった内容を、ぜひ今後の研究会で聞かせていただきたいと思いました。
【西宮市 山陰 圭一】