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医経研4月例会「日常診療に関する法律」感想文

2019.05.25

 協会は医院経営研究会を協会会議室で開催し、会員ら28人が参加した。白水法律事務所の鵜飼万貴子弁護士が「日常診療に関する法律~トラブルを防ぐために~」をテーマに講演した。参加者の感想を紹介する。

15年ぶりに医院経営研究会に参加

 開院して17年経過した。当初2年間は好奇心もあり医院経営研究会(医経研)には足繁く通ったが、もともと怠惰な性格のため他の研究会も含め足が遠のいた。たまたま前月に診療でクレームがあり、対応方法を今回の鵜飼先生に教示頂き、クレームの件は後日禍根を残さず解決した。鵜飼先生にお礼を申し上げるため今回の医経研に参加した。

 講演内容は①クレームに対して問題の確認・評価、②医療過誤として損害賠償請求される要件、③応召義務、④賠償責任保険、⑤診療記録・個人情報の開示・照会について、法律トラブルへの対応に必要な項目を細大漏らさず講義された。

 内容は難解な法律用語は極力使わず、最低限、例えば重要用語で「賠償」とは過失(ミス)に因果関係が伴っている場合、「補償」とは過失のない場合(見舞金のようなもの)であり、無過失の場合は賠償責任保険が給付されない理由やその例外も解説された。日ごろから、法律の素人である顧客から百戦錬磨の同業者や裁判官までを納得させる弁護士という職業柄を割り引いても、やはり医療法律問題の第一人者だからだろう、講義は非常に明快で自験例も含めて具体的な豊富な事案の解説にも興味が持てた。講演終了まで睡魔に全く邪魔されずに(失礼)2時間半講演に聞き入ったのも頷ける。

 今回医経研参加の動機は自己修練のためではなかったが、このご時勢、法律問題を念頭に診療することは必要であると再確認した。実際開院当初に医経研の税務実技講習に参加後15年間引き続いて弥生会計ソフトで自ら会計入力している。法律・税務・労務など自らのためになる医経研へ参加を再開してみようかと思う次第である。

【伊丹市 M.H】

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