兵庫県保険医協会

医院経営の知識深め 安心の医院づくり

　協会は、６月15日に「第６回院長を夫にもつみなさまのための懇談会」を協会会議室で開催し、29人が参加した。社会保険労務士の桂好志郎先生が「『院長夫人』の心構え～医院経営にどう関わるか～」をテーマに講演した。参加したやなぎだに歯科の柳谷真紀氏の感想文を紹介する。

　このたびは「院長を夫にもつみなさまのための懇談会」というテーマで、桂好志郎先生のお話を拝聴させていただきました。以前にも主人と桂先生の講演を聞かせていただき、私は今回で３回目になります。先生のお話は大変分かりやすく、面白さを交えながらも勉強になり、あっという間の２時間でした。

　今年４月より労働基準法が改正され、年次有給休暇取得の義務付けや有休の付与日数、気をつけないといけない有料職業紹介ビジネスや労働条件通知書や就業規則の周知義務など、それぞれを資料を用いながら分かりやすく教えていただきました。

　昨今、日本は少子化が進み労働人口の減少により、人手不足の問題が表面化してきました。現に参加者のグループトークでも人手不足や余裕のない人数で経営されている医院も多く、医院のお仕事に携わっておられる方も少なくありませんでした。どのような会社に求人を出しているのか？スタッフの人数は？どのくらいの割合で医院をお手伝いされているか？など色々なお話を伺うことができ、大変参考になりました。今後、さらに人手不足が深刻化すると思われる中で私たちが医院に関わっていく機会がますます増えていくと予想されますので、人事や労務・経理においては雑務にいたるまでの幅広い知識が必要となってきます。

　そのような知識をこれからも深めていくためには、今回のような講演会にできる限り参加し、勉強していくことが大事だと思いました。

　平成から令和へと時代も変わり、社会を取り巻くさまざまな環境も大きく変化してきている中、安心して患者様に選んでいただける医院づくりをしていこうと改めて思うことのできた価値ある２時間でした。

　桂先生を初め、司会を務めてくださった辻一城副理事長様、このような機会を設けていただいた協会事務局の方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。【西宮市・やなぎだに歯科 家族　柳谷　真紀】