兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

トピックス

トピックス

【抗議文】関西電力会長の「損害賠償」発言に抗議

2016.04.09

関西電力会長 八木 誠殿

2016年4月9日


「損害賠償」発言に抗議し、撤回を求める   

  兵庫県保険医協会

第1036回理事会

 大津地裁の高浜原発3・4号機の運転差し止めを命じる仮処分決定をうけ、貴殿は3月18日、仮処分を申し立てた住民側への損害賠償の可能性について、「上級審で逆転勝訴した場合、損害賠償請求は検討の対象にはなりうる」と発言した。

 関西電力は、高浜3・4号機の運転が停まった場合の損害を1日3億円としており、仮に1年間停まれば、請求額は1000億円を超えることとなり、個人がとうてい支払える金額ではない。住民を恫喝し、訴えを断念させる、あるいは、今後全国の原発において新たな運転差し止めの申し立てをけん制することが目的であるとしか考えられず、断じて容認できない。

 われわれは、いのちと健康をまもる医療者として、事故による放射能汚染の危険性を内包し、安定処分できない危険な核廃棄物を出し続ける原子力発電所の新設、増設、再稼働を到底容認することはできず、大津地裁の高浜原発再稼働差し止め仮処分決定を強く支持している。貴殿は今回の決定を真摯に受け止め、発言を撤回し、原発の再稼働を中止するよう求める。