兵庫県保険医協会

朝鮮民主主義人民共和国

金正恩国防委員長

北朝鮮の核実験に対し強く抗議する

2016年9月14日

兵庫県保険医協会

　貴国は９月９日、５回目の核実験を強行した。核弾頭ミサイルの開発を目的とした核実験を実施したことに対して強い抗議の意思を表明する。

　貴国の核実験、核開発は、この間の国連安保理の諸決議や朝鮮半島の非核化をめぐる合意に背くものである。

　2015年ＮＰＴ再検討会議では、最終文書案で核兵器の非人道性に言及するなど、非人道的な兵器である核兵器の廃絶を求める声は世界の大勢を占めるまでになっている。国連でも核兵器禁止条約の交渉開始に向けた議論を10月に本格化させ、2017年に核兵器禁止条約の交渉開始を目指すなど、核兵器廃絶へ向けた取り組みはますます加速している。

　今回の核実験は、世界の流れである「核兵器のない世界」の実現に明らかに逆行するもので、被爆者をはじめ核兵器廃絶を切望する世界の多くの人々の期待や願いを裏切るものであり、断じて容認できない。

　われわれは、唯一の被爆国である日本の、命と健康を守る医師・歯科医師として、アジアの平和を脅かす貴国の指導部に対して、国連安保理決議を順守し、核開発計画を断念し、今後一切の核実験をやめ、６カ国協議の共同声明に立ち返り、国際社会の責任ある一員としての道をすすむことを強く求める。

　また日本政府には、北朝鮮に対し核兵器の放棄を求めるとともに、北朝鮮問題の解決に向けた６カ国協議の再開と国際的対話を作り出す努力、あらゆる国の核実験に反対することを強く求める。