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【声明】安全をないがしろにする中部電力に 浜岡原発の再稼働中止を求める
2016.10.22
安全をないがしろにする中部電力に
浜岡原発の再稼働中止を求める
兵庫県保険医協会
第1047回理事会
中部電力が再稼働への準備を進めている浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)の「フィルター付きベント」で、配管を支える金具の破損、コンクリート壁の剥離等が発見された。
「フィルター付きベント」は新規制基準で設置が義務付けられた、重大事故発生時に備えるための重要な装置である。中部電力は、破損の原因を設計と異なる方法で溶接し、強度が不足したためとしているが、ずさんな施工が行われていること自体が大きな問題である。他にも安全をないがしろにしたことが浜岡原発4号機の再稼働に向けての作業工程で行われている可能性がある。中部電力の監督・管理能力に問題があり、危険性の高い原発の稼働・運営を任せられるものではないと断ぜざるを得ない。
われわれは、いのちと健康をまもる医療者として、事故による放射能汚染の危険性を内包し、安定処分できない危険な核廃棄物を産出し続ける原発の新設、増設、再稼働を到底容認することはできない。
中部電力には原発ゼロを求める国民の声に耳を傾け、浜岡原発の再稼働の準備を中止し、適合審査申請を取り下げることを求める。